【融資事例】家賃交渉後の再販計画
今回は、収益物件購入後に家賃交渉を行い、再販する計画への融資事例です。当社の不動産担保ローンは収益物件の購入について、長期保有目的での対応はいたしかねます。ですが、再販目的であれば対応可能となる場合がございますので、ご紹介します。
不動産収益物件の再販計画
不動産収益物件の課題
ご相談いただいた物件は、立地条件や魅力的な特徴を備えていますが、現在の家賃水準が近隣の物件と比較して低いという課題を抱えており、将来の資産価値向上に対する制約要因の1つでした。この課題を解決するべく、お客様より事業計画をご相談いただくこととなりました。
家賃交渉と不動産再販
最終的な計画内容は、物件購入後に家賃交渉を行い、その後再販を行うというアプローチでした。現在の低い家賃水準を市場相場に合わせて調整することで、将来のキャッシュフローを向上させ、同時に再販価値を引き上げることが期待できます。
当社の不動産担保ローンは、収益物件の購入資金を融資するうえで、長期保有目的には対応いたしかねます。しかし、再販が最終的な目的である場合、その目的に合致する事業計画に沿った融資が可能となる場合がございます。今回は、再販に焦点を当てていただくことで資金調達の間口が広がり、事業計画の実現へと繋がりました。
不動産の長期保有と再販
ここでは長期保有と再販についての違いを整理したいと思います。
長期保有
特徴
- 安定的なキャッシュフローと資産価値の向上を追求することが一般的
- 安定的な家賃収入が主要な収益源
- 資産の価値が地価上昇等を要因として時間とともに増加することが期待される
利点
- 安定的なキャッシュフロー
定期的な家賃収入を得るため、安定的なキャッシュフローを確保できる。
- 資産価値
不動産の価値が時間とともに上昇する可能性があり、資産価値の向上が期待できる。
- 税制優遇
一部の税制優遇措置が長期保有に適用されることがある。
課題
- 取引の制約
不動産を長期保有する場合、資産の流動性が制約され、資産の売却が難しいことがある。
- 市場変動への影響
不動産市場の変動により、資産の価値が低下する可能性がある。
- 柔軟性が低い
長期保有は、将来のニーズや戦略の変更に対する柔軟性が低い。
再販
特徴
- 不動産を購入後、比較的短期間で売却し、迅速な利益を獲得することが一般的
- 利益は主に資産の再販によるもの
- 資金を再投資するため、リサイクル可能なキャピタルを生み出す
利点
- 迅速な利益
相対的に短期間で収益を獲得でき、迅速な利益を得ることができる。
- 資金の再投資
利益を得た後、その資金を新たなプロジェクトや投資に再投資できる。
- 柔軟性
市場変動や需要の変化に迅速に対応し、戦略の調整がしやすい。
課題
- リスクの増大
販売先の目途が立たないと計画通りに進まない可能性がある。
- 融資審査と取引のスピード
不動産市場の変動により、審査と取引の速さが重要。
- 短期の利益
長期的なキャッシュフローよりも短期の利益を重視する戦略であるため、持続的なキャッシュフローを犠牲にすることがある。
まとめ
収益物件について長期保有目的ではなく、再販へ焦点を当てることで資金調達の間口が広がります。事業計画のタイミング・採算、金融機関の融資スピード・金利等、様々な要因が掛け合う資金調達ですが、今回の記事をご覧いただき、当社の不動産担保ローンをご検討いただければ幸いです。ご相談をお待ちしております。
今回は関西圏での融資事例でした。
2023年4月より大阪支店を開設しております。九州圏だけではなく、関西・関東圏のご相談も受け付けておりますので、ぜひ、ご相談下さい。