久しぶりに帰省しました
お盆休みの早朝、暫くご無沙汰していた実家の墓参りを思い出し、急きょ単身帰省しました。 国道442号線、それが実家に帰省する主要ルートです。小学生の頃、近所の自転車屋の店主に先導され、クラスの友達10人ほどで初めての自転車ツーリングをしたのがこのルートになります。故郷に続く素晴らしい景色を写真とともに振り返り、私的な解説をしたいと思います。
国道442号線に沿って
黒川温泉
ここはその昔、傷に効く温泉として庶民の湯治場でした。内陸の高地にあるため、夏は涼しく快適ですが、冬は寒さが厳しく雪が降り積もるところです。秘湯ブームとなったころから温泉地として整備が進み、今では古き良き日本の伝統が感じられる落ち着いた温泉地に変貌しています。近くには知る人ぞ知る高級旅館「竹ふえ」「月洸樹」などもあるのです。私には近すぎて泊まることのない温泉地でしたが、福岡に居を構え、今では帰省時に立ち寄る貴重な温泉街になっています。
瀬の本高原レストハウス
やまなみハイウェイと交差する、広い駐車場を備えた休憩場所です。気候の良い春や秋の週末はドライブやバイクツーリングを楽しむ老若男女で賑わっています。国立公園の中なので同様の施設が作れないのか、半世紀前からほとんど変わらぬ風景となっています。高原の中にある盆地、そんな珍しい風景です。
あざみ台
もともと「字見台」だったと思います。幼い頃、国道わきに「字見台」と書いたバス停があったのが何故か記憶に残っているのです。澄んだ晴れの日には遠く阿蘇の外輪山が見渡せる絶景の地です。今では、あざみ台展望所は「TAOの丘」という名称に変わり、和太鼓集団「DRUM TAO」の野外ステージになっています。もし日本の絶景100選があるのなら、ここは必ず選ばれるべきだと思っています。
くじゅう高原
久住山のふもと、広くなだらかな高原が続きます。「ここは北海道?」と思わせる雄大な景色です。国道沿いに高地トレーニング用のマラソンコース、花公園、九州大学農学部付属農場もあります。ゆるい下り坂なのにどんどん加速する道、錯覚におちいる直線道路がありますので運転は要注意です。
岡城址
山に囲まれた盆地、トンネルの町と呼ばれる旧岡藩、竹田市にある城跡です。明治の音楽家、滝廉太郎がこの故郷の城跡「岡城」を思い浮かべ作曲したのが「荒城の月」と言われています。高台の城跡から見下ろす風景は難攻不落の山城ならではの絶景です。天守閣が残っていれば更に絶景であったと思われます。春には桜の名所に変わります。
まとめ
国道442号線に沿って今回の帰省を振り返ってみました。当社へ入社するまでの数十年、自分のキャリアを築くために田舎を離れて働いてきました。故郷では時間がゆっくりと流れ、季節の移り変わりを感じることができ、美しい風景や大自然に心が本当に癒されます。毎日が都会のように慌ただしくないけれど、ここで過ごす人生もそれはそれで充実していたのだろうと思います。
本記事を読んでいただいた皆様、たまには思い出に浸りながら帰省してみてはいかがでしょうか。